筋トレ記録ブログ

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ふみたんの自重大学というチャンネルを見て考えたこと

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 ちょっと前に、ふみたんの自重筋トレ大学というチャンネルを見つけて、結構巡回していた。ふみたんさんの考え方、生き様というかライフサイクル、エンターテイメントというよりもドキュメントに近い内容の動画は、面白い物が多かった。まあ、それがゆえ量産はできない性質をもっており、いずれ見終わってしまうのは残念ではあるものの、ありきたりで薄っぺらい筋トレ動画ではなかった。決して。

 さて、ふみたんは、自重でトレーニングをしている男だ。驚いたことに付き合いでもなければ一日一食で暮らしている。ゲームや読書を愛していて、昔はウェイトトレーニングを行っていた男でもある。そのふみたんが、現在自重トレ推しになっているのは、いくつか理由があるが、その一端に『関節や腱をケガしちゃうなら、その筋トレの健康的な側面での価値ってあるの? ないよね?』というような論旨が含まれていた。一理あるし、実際に俺は肩や腰をケガした。重量が軽い、重い、フォームが悪い、良いとか、色々な意見はあるのだろうが、実際にケガをした以上、今後も同じようにケガをする可能性があることは間違いない。

 俺もトレーニーの動画を見る。久野トレーニングラボやジュラシックチャンネル、カトチャンネル、たまに横川君の筋肉チャンネル、などだ。彼らは競技者であり筋肥大の求道者でもあるので彼らのトレーニングはケガのリスクを負ってでも重量や可動域を求める筋肥大目的のトレーニングに無意識的に肯定的である。ふみたんは、そこに異論を唱えている部分が俺には斬新であった。

 自分の目的とは、なんだろうか、と考える。すべての手段は目的次第なのだ。

 俺は、ちょっと健康的になって老化にあらがいたい。ちょっと筋肉をつけたい。ちょっと脂肪を落としたい、というぐらいの考えでやっている。そうなると、アマチュアトレーニーの俺にとっては、けがをするリスクは最小限でなければ本末転倒だなと気づいた。

 ケガ防止の面で実践的に応用できるふみたんの原則は簡単である。ボトムが危険なので可動域は狭くてもなっていい。ストレッチはかけないほうが安全という考え方。キツくなってきた時にこそ可動域を狭くしてケガを予防する。なるほど、リスクリターンでケガのリスクを大きく見積もる長期的視点に立てば、ふみたんの思想には、合理性があるように思える。 

 ふみたんの思惑には反するのかもしれないが、ウエイトトレーニングにこそ、この理論を当てはめるべきだと思う。なぜならウエイトトレーニングのほうがケガのリスクが相対的に高いからである。そうして、俺のスクワットはパーシャルで切り返し、ベンチプレスもきつくなってきたら胸までバーをつけずに切り返すようにしている。ケガをしたら元も子もないからである。

 自重でのふみたん式トレーニングで靱帯や腱の損耗を回復させる期間をもうけつつ、筋タンパク質の合成レベルを維持するのも、良い戦略だと個人的には考えていて、取り入れている。