筋トレ記録ブログ

筋トレについて記録するブログです。

トレーニング目的を明確化するメリットは多い

 どういうトレーニングをするべきかを考えていたら、トレーニングの目的が重要なのだと気づいて考察した記録です

 

いい時代になったが・・・

 最近はトレーニング教材に事欠かない。実績や経験のある人がトレーニングはこうやってやればいいんですよ、私はこうやっています、と実践している動画があふれている。この種目を、どれくらいの重量で、回数設定で、軌道で、セットを組みます、と出し惜しみなく教えてくれる。むろん、それが正しいかどうかを判断する必要はあるんだけれども、一昔前までの、実地指導を受けるか、静止画の本を買って文章から読み解いていた時代にくらべれば、質の高い勉強をするコストは大幅に下がっていることは間違いないと思う。しかし、どれだけ優れた方法論や実践例であっても、それはあくまでも方法論でしかない。そのトレーニングをする目的自体を与えてくれるわけではない。目的は、自分で見つけるしかない。

そのトレーニングにはどういう目的があるのか。

 どのトレーニングをどうやってやるべきなのか。それらはすべて目的如何である。何を鍛えたいのか、どうなりたいのかが先にあって、そのために最適なトレーニングがある。逆ではない。誰々がやっているから、というのも関係がない。そのトレーニングが自分の目的に沿っていないのなら、望む結果は得られない。ボディビルダーが足のカットを出すためのトレーニングを紹介していたとする。それはカットをだすためのトレーニングとしては有効なのだろうが、筋力増大や筋肥大を望むなら他にもっと最適なトレーニングがあると思われる。同様に、筋持久力、特定の動作の強化、ケガの防止のために補強として行うトレーニングなども目的が違うので、方法論が異なっているものの、それらはどれも正しい、ということがありえる。だから目的にあったものを選ぶことが重要なのだ。

目的は明確化するほうがよい。

 もちろん、あなたには、その目的とやらは必ず必要なのか、と訊ねる権利はある。

 俺は、あったほうがいいと答える。漠然としているよりかは、少しでも明確なほうが良いとさえ考えている。理由はいくつかある。

 

 目的に合致しないトレーニングをやるのは非効率である。(リソースは有限である)

 目的に合致していると自覚的であるほうが、動機付けが強くなるのでトレーニング効果が高くなりやすい、と考えられる。(頑張ってやるので)

 目的に自覚的であるほうが、主観的なえり好みに影響されずに必要なトレーニングを選びやすくなる。好きなこと=必要なことではないし、嫌いなこと=不要なことでもない。目的が自分を導き、監督してくれる場合もある。

 目的に自覚的であるほうが、目的の達成に有効な情報を得やすくなる。(例)BIG3の挙上重量を伸ばしたいと自覚的であるほうが、その道のプロであるパワーリフティングの競技者から発信された情報を得やすくなる。

 漸進的な中~長期的トレーニングスケジュールを組むためには目的が必要。目的がなければ、行き当たりばったりになるリスクがある。

 目的を明確化することで、それが現実的に達成可能かどうかを判断できるようになる。(薬物なしにIFBBプロにはなれないし、フィジカルエリートのように高重量を挙上することはできない)

 

 別に目的というのは抽象的でもよいのだと思う。たとえば、ベンチプレスを強くしたい、ちょっと筋肉をつけたい、健康になりたい、とか。それくらいなら誰もが考えているようにも思える。人はなにかしら、こうなりたいと考えてトレーニングをしているのではないだろうか。

俺の目的は?

 そうして自分の目的はなんであろうか、と思い至ったわけである。

 俺は競技者ではない。鍛えることが趣味や仕事で役に立つわけでもない。ただ、鍛えない人生と鍛えた人生を比べてみて、鍛えたほうが良さそうなので、やるべしと考えただけである。それで楽しみながらやってきた。確たる理由はないエンジョイ勢である。なのだが、ここらでひとつ、目的を再定義、再確認してみるのも悪くない。

 俺はなぜ筋トレをするのだろうか。

 まず思いうかんだのは『健康になりたい』という願いだった。ほかはつかみどころのない雲のように願望が渦巻いていた。ケンドーコバヤシさんが子ども達を守るために強くなりたいと考えたように漠然と強くなりたいとも願っている。日常生活を楽にするためでもある。体を鍛える可能性があるにもかかわらず、腐らせてしまうのがもったいないとも考えた。

 ただ想起するだけでは、これ以上の明確化が難しいので、方向性を変えて検討してみることにした。

 逆説的に、消去法的にも考えを進めてみよう。

 俺はパワーリフティングの競技者ではない。BIG3の挙上重量が至上命題ではないし、ルールブックの規定にもこだわる必要はない。

 ボディビルダーではない。細かいカットや質感は不要。バルクアップを拒む必要はないが、遺伝的限界のぎりぎりを求めるのは非効率である。

 スポーツのパフォーマンス強化のために行っているわけではない。日常生活で役に立つ筋肉が必要である。人間の基本的な動きを強くする種目を選ぶべきである。日常生活に役立たせるなら筋持久力も鍛えるべきである。

 短期的ではなく長期的な能力の底上げが目的である。継続的に取り組みたい。

 けがをするリスク、悪化させるリスクは少ないほうがいい。

 長時間のトレーニングはできない。リソースの面から言えば、筋トレにかける時間は少なければ少ないほうがいい。

 楽しんでやれたらいい。やりたくないことを無理にやっても、続かないだろう。

 これらを統合して味付けしてみると、いろいろと明確化することができた。

俺の目的のまとめ

 筋トレをする姿勢として長期的、持続的にケガをせずに、できるだけ短時間のトレーニングを無理なく楽しんで続けることを目的としている

 短時間でより高い効果を得るために、多くの筋群が関与して高重量を使う種目を優先するべきである。また、挙上重量の推移が楽しめるので、楽しんで続けるという目的にも合致しそうである。

 日常生活で役に立つ筋肉を作るためのトレーニング種目は人間の基本的な動きに乗っ取ったものがよさそうである。基本動作の解釈においては所説あるようだが、スクワット系、ヒップヒンジ系、水平 or 垂直のプッシュ or プルは外せないだろう。それに加えてランジ系、体幹をねじる(回旋)系、走る訓練(短距離・長距離)も行うべきだろう。

 体を役に立つ道具として鍛えたいので筋力、筋肥大だけではなく、筋持久力も鍛えていくべきである。すなわち、3~20RM(最大反復回数)までの広い範囲でセットを組むべきである。

 

今後はこれらを考慮して、トレーニングに励んでいこうと思います。