俺とレッグプレスマシンの相性はよくなかった。10RMとか、それくらいに重くすると、なんか、右ひざの膝蓋骨周辺、以前、炎症を起こしたあたりに違和感がでるのである。張る、というか、ピシピシ音がなる、というか。むろん、そういった症状が出ない足の位置や、動かし方を探ってはみたものの、完璧にここだ、という手ごたえや再現性が得られず、もうレッグプレスはいいや、と敬遠していた。
しかし、最近はそうもいってられなくなった。リソース(ラック使用時間や背筋のキャパシティー)上の問題から、バーベルスクワットは3レップ以下の高強度か、5レップ以下のフォーム練習的な動作学習の適応目的で活用すべきであり、ボリュームをかせぐ筋肥大トレーニングはレッグプレスマシンでやりゃあ、よくねえか? という考えが台頭してきたからである。
そして、いろいろ試した末に、解決できた、というのが今回の話題である。
まず、スクワットで使っているレガシーリフターを履き、足の位置はワイドぎみ、下のほうに置く。プレス動作は、膝を外に開くような、股関節を開く意識をもって上げ下ろしすることで、違和感みたいなものが消失することに気づいたのである。どうも、股関節の外転動作をかなり、大げさに、大きく動かす、それが重要らしい。
右膝にはねじれが発生しやすい。真っすぐ、何も考えずにレッグプレスをすると、負荷がかかってしまうのではないか、と考えた。過去のスクワット(ナロースタンスでフラットシューズのローバー)で右ひざに炎症が起きた経緯や、レッグプレス動作に似たフォームで行っている現在のスクワットでは、全然膝に問題がおきない、という点も、上記の推測に合致している気はする。そういった体型をしている、ということなのかもしれない。
そうしてレッグプレスマシンを10~14レップくらいのレンジで追い込んでみると、マシンの良さがよく分かってくる。逆に言えば、バーベルスクワットは、
最後まで姿勢を保持しているのが大変なのだ。追い込んでいった終盤では、どこぞの筋肉や関節に疲労感や違和感がでてきたうえで、呼吸が苦しく腹圧や体幹を固定できるかを考えながら、次のレップが行けるかどうか、フォームをくずさないようにしながら挙上していくのが、難しいのである。
レッグプレスなら、何も考えずに、股関節を開くことだけを考えていればいい。非常に、楽である。けが、フォームが崩れるリスクなしに、最後まで押すことだけを考えられるメリットは大きい。手で補助して、最後まで、押し切る、ということができるのが非常にありがたいことである。
ここでいうフォームが崩れる、というのは、ただ、変なフォームでレップを行ってしまう、という意味合いだけにはとどまらない。実際的には、フォームが狂うのである。高重量を全身であげるために最適化された無意識的な連動の体系が微妙に崩れる、ということである。なにもしなくても、失っていくこの連動が狂っていく、というのは非常に恐ろしい問題である。だからして、上記5レップ程度でのフォーム練習(70%ー80%重量)で常時訂正しているのである。でなければ、それ以上の高重量をもったときに再現性が担保できなくなるのだ。つまり、ふらついたり、重心の狂いがでたり、震えたり、骨盤が後傾したり、上体の角度が倒しすぎたり、倒さなすぎたりする。やけに、重たく感じたりする。ことほどかように筋肥大トレーニングと筋力強化は相反する部分がある。が、どちらかだけをやっていても成長は見込めないため、やるしかないのである。




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