俺にもプロテインを一日に3~4回飲んでいた時期があった。起床時、(4回飲む時は12時)、16時、就寝前といった感じだ。
血中アミノ酸濃度を維持して筋肉の分解を防ぐことを目的としていた。ネットで聞きかじった情報の通則として採用したルールだった。
当時はタンパク質の一日の摂取目標が150g以上と、現在(120g)よりも高く、食事で摂取するよりもプロテインで対応すればいいじゃん、と考えていたのだ。そうして一日4回服用を半年くらいは続けただろうか。そのうちに、鳥胸肉を低温調理して冷凍するなどして、食事で対応するようになり、月日が経つうちに、だんだんと飲む回数が減っていき、現在は起床時に飲むだけになっている。
どういうマインドの変化があったかというと、ーーー
1.タンパク質摂取目標を120gまで下げた。
つまるところ除脂肪体重2倍程度のタンパク質で十分だと思えてきたのが大きい。150g摂取時とそうでない時の違いの検証は現実的にはできないが、トレーニングのパフォーマンスが落ちるわけでもなく、減量も同様に行えていることを鑑みるに俺には120gで十分のように思える。だったら、食べなくてもいいよね、という考えになる。
そして、タンパク質摂取目標が120gになると毎食と起床時のみのプロテインでカバーできるようになる。
2.毎食タンパク質30g以上食べることに慣れた。
プロテインを飲む代わりに、一食あたり30g程度のタンパク質を取る。それに慣れてきたのも大きい。最初は一食で30gというビジョンが湧かなかった。
今では、たとえば、生麺タイプのラーメンを一人前食べるなら、酒ゆで鶏胸肉を2カケラほど(40~50g)合わせて食べれば十分だろう、とすぐ分かる。オートミール60gをメインにするなら(120mlほどの水を吸わせてレンジでチンすると膨らんで米のようになる。米よりもカサが多くて満足度が高い)納豆で食べつつ、ブタの挽肉70g~100g程度を卵2個と炒めて焼いたものと一緒に食べてもいい。ゴログラのまるごと大豆プロテイングラノーラやプロテインスナックという便利なものもある。(ゴログラチョコナッツは脂肪が多すぎるので不採用)炒り大豆も欠かせない食材である。大豆30g(P10F6C10)とゴログラ50gいれた容器に少量の牛乳をかけて食べればもうタンパク質30gだ。
3.プロテイン摂取に付随する一連の流れが面倒である。
プロテインは溶かして飲んでおしまいではない。そこに付随する一連の流れも必要である。購入、管理、シェイカーの洗浄などである。変な時間で飲んだ時は歯磨きしてないので歯垢も溜まるし、おならもブゥブゥでる。合成甘味料もモリモリに取ることになってしまう。総じて、あまり良いことはないように思う。
今となっては、それらが面倒、不要なことのように感じてしまう。仕事中にプロテインを飲んだり、寝る前に飲んで、もう一度歯磨きしなくてはいけなかったり、容器を洗って、朝、濡れていないシェイカーを探す手間などが軽減されて、非常に嬉しく思う。プロテインを飲むのはめんどくさい。オイオイそんなめんどくさがるなら、飲まなくていいぞ!と誰かが怒るかもしれない。だから常飲は飲めている。プロテインは吸収が早いという特性があるので起床時の水分補給兼栄養補給で飲むのは理にかなっているように思う。ので、それは続けている。
最近はプロテインが値上がりして以前ほど安くないので、手軽という部分のプレミアムも薄れてしまっているように思う。タンパク質合成量に基づくタンパク質の有効摂取量は相当にケースバイケースであろうと思うが、俺のようなトレーニング負荷が弱いナチュラルトレーニーなら、それほど多いとは思えないので、プロテインの多飲をやめることも一考してみる価値があるように思う。