腹圧を高める、というのはトレーニング技術界隈ではありきたりの表現である。だが、これはひとつの技能であり、鍛えていかなければ伸びていかないものだと実感した、という話である。
腹圧を高める能力が強くなっている
ジムでトレーニングを始めてから半年ほどが過ぎた。
最近になって、ベルトを巻いて腹圧を高める技能が上達している実感があった。息を腹式呼吸で吸って、膨らんだ分を、パワーベルトとその周辺部の筋収縮で押し込んで体内の臓器を圧縮する感覚である。
これが、今になってみると、昔はあまりよくできていなかったな、疲れやすかったな=終盤で力が入らないことがあった、と感じる次第である。
そもそも腹圧とはなにか
腹圧で検索しても、なにか、分かったような分からないような記事が多い。
個人的に、わかりやすいし合理的で生理学的にもマトを得ていると思ったものが以下の記事であった。
原理的な解釈には触れないがデータとして出力があがっている、という記事もあった。
やはり高重量フリーウェイトが必要だろう
一般的にマシンのほうがフリーウェイトよりも力が発揮しやすい。発揮する力の方向が限定されるからであろう。それで、腹圧を高めて体幹を固定する、安定させる、というのは、つまるところフリーウェイトをマシンに近づける技能なのだと思う。高重量を体の中に通しつつも重力にあらがうには、力のベクトルを整えたり、重量を支えてやる必要があるというわけだ。
そこで、このベクトルを整える土台とやらは、やはりそのように高重量のフリーウェイトを扱うことでしか鍛えられないんだなあ、という理屈である。ただし、自宅でトレーニングを続けてきた地力があったので、現在、トレーニングするたびに漸進性を達成できているので自宅トレーニング自体が非効率で無意味である、とは考えていない。
結局、やったことがやった分だけできるようになる、というだけなのだ。